寒いダマスカスの冬
2004年2月
日本からシリアを考えると暑い国というイメージが支配的なので、冬がかなり厳しいということは想像しにくい。 何度かシリアに来ているのだが今回初めて1月、2月をダマスカスで過ごすことになった。 アパートはスチーム式の暖房（輻射熱）が付いているので問題ないが、それにしても、寒く風が強い。
今朝は、雪が風にあおられて吹雪のようだったのでどうしたものかと思っていたら1時間もたたない うちに青空がのぞいてきた。しかし、風は止まず小雪は風に乗って運ばれ青空の下一日中雪が舞い散る 一日となった。
お昼時に外へ出たら風が強いのでパラボラアンテナに注意せよとのこと、数年前に強風でパラボラ が飛んで人を直撃したのだそうだ。シリアでは十分ありえると納得。街の木々も強風にあおられ枝が折れ ているのが目立った。事務所前では木の枝がBMWの上に折れて被さっていた。
Feb.22 2004
強風が吹くと停電になる論理
夕方といっても7時を回っていたが、アパートに食料が残っていなかったので買出しに行く。街は所々ブラック アウト（停電）、事務所にいるときも何度も停電になり外付けのHDがおかしくなるのではと心配していたのだ。強風が吹くとなぜ停電になるのか？送配電網が風の影響を受けてのことだろうか？シリア人に事務所で聞いたときには強風が吹くと停電になるとのことだった。強風で電気が送れないのかそれとも送電線が カットされるのだろうか・・・。
寒い停電の夜は・・・
車の中で”この地区は真っ暗だねー”なんて話していたら、10月10日後に子供がたくさん生まれるよ、だって。NYの停電のときにもそういうデータが出ていたような、こういうそ寒い日は家でじっとしている こと、二人で抱き抱き合えばより温まるとのこと。シリアはそれほど出生率は低くないから問題ないと思う。
強風の日は静か
街の様子はどことなく静か、お店がほとんど閉まり、買い物客も少ないからだろう。金曜日のような 印象だった。閉まっている店が多いので停電のダマスカスをドライブ、いつもと違ってスイスイだったけど 閉まっている店が多く、スークへ行くことにした。スークも開いている店は僅か、まあ、目的の買い物が出来たからいいけどね。
ダマスカス、マイナス4度に
買い物へ行く途中、看板に時刻と気温を示すボードがありマイナス3度を示していた。寒い寒いと感じて いたのは本当だったのだ。ドライバーが5時ごろはマイナス4度だったといっていたので、今日は特別寒いのだ。スークの横に車を止め、買い物に出たけど手袋をしないと悴んでしまいそう。帽子もないと耳が痛い。ドライバーは午後にはしっかりスキーボーを被っていたのだ。
停電になると困ること
明かりが無いこと。あたりまえだけど日本じゃほとんど経験しない体験。先ほどアパートでが停電になったのでローソクを探しまわった。日本じゃ飾りくらいしかならないだろうけど、どうもダマスカスでは必需品 のようだ。メイサーンに住んだときもローソクはたくさん置いてあった。
真っ暗闇の中ライターの明かりを頼りにロウソクを探してみたがなかなか見つからなく諦めていたら電気 が戻った。そしてもう一度探してみたらバスルームの棚に置いてあった。一応リビングもってくることにし た。かなり使ったロウソクの様子、ダマスカスの電気事情を物語っている。
シリアの通貨”シリアン・ポンドSP”の価値と物価
コマーシャルバンクでの交換レートは下記の通り
交換レート1米ドル＝51.５SP 1SP＝約2.1円
野菜等の値段（シャーラーンスーク）
トマト上物25SP/kg、トマト並20SP/kg
オレンジ
リンゴ（黄色）
ピクルス各種 25SP/kg
ミント 5SP/一束
オリーブ 25SP/kg
(Feb.22, 2004)