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1998年3月-1999年8月

ダマスカス再会

思いがけなくまたシリアの仕事が回ってきた。前回が最初で最後と考えていたのでこれ幸いと他の仕事を早めに切り上げ準備をした。今回は途中からの参加なので既に現地事務所は設置されているし比較的気が楽な出張だった。3月初旬にダマスカスへ着いた。

宿も現地に誰かいるので適当なところをお願いしておいたらマルジェ広場に面する安ホテルを確保して くれていた。ここはダマスカス大学の先生の紹介らしく支払うときにさらに安くなった。 マルジェは夜も賑わいがあり、庶民的な場所だった。お店も多く、また、スークもあったので散歩がてら よくぶらぶらとした。

雪化粧のカシオン

驚いたことに、3月、ダマスカスで雪が降った。市内には積もりはしなかったがカシオンの山肌には薄っすらと雪化粧が施された。朝、事務所へ出勤するときには空の青さと雪化粧の薄っすらとした白い山肌、そして、その麓に広がる密集した住宅街が視野に入ってきた。

ラブリーなオマールカイヤンホテル

調査団の何人かがアドリ先生(ダマスカス大学教授)の紹介で泊まっていたホテルだ。経緯を聞くとどうもオーナーが教え子らしい。部屋はセミダブルベッドがおいてあり、それ以外はほとんどスペースが無かったが机を何とか入れてもらった。テレビは置く場所がないためだろう壁からアームで出し、その上に置いてあった。いつかは 落ちるのではないかと心配していたが何とか滞在期間中はもった。

 寒い季節だったのでお湯がちゃんと出るかどうか心配だったが、水周りはリノベーションを済ませたばかり、 シャワーのみだったがいつも暑いお湯がでて助かった。

2階がレストランになっており、朝食を毎日ここで取った。夕食時、このレストランへ入ってみた。メニューを見ても良くわからないので、以前母が栽培していたモロヘイヤというエジプト産の野菜を思い出して注文したら、モロヘイヤチキンというのがあるという、早速それをお願いしたら、これがなかなか美味、そのごも何度となくそれを注文した。

ダマスカス市役所内の現地事務所

現地事務所はカファルスーセ地区、清掃局等がある敷地内の一画にあった。冬場だった ので事務所では石油ストーブを入れていた。確かに寒かったのだ。事務所ではストーブがやっと入ったばかりだった。3月だというのに寒いダマスカスを経験した。

ダマスカス市便宜供与のマイクロバス

調査団用にマイクロバスが運転手付きで調査期間中ダマスカス市役所から便宜的に一台供与されていた。このバスが通勤や移動の足となり、毎朝、各ホテルやアパートを回って調査団員やローカルスタッフを乗せて事務所まで行く。

このマイクロバスがなかなか使える代物で、調査団と ローカルスタッフ全員を乗せてもまだシートがあまるほど、週末(金曜日)には、ダマスカス近郊への小旅行が企画され、セドナヤ、マアルーラなどへシリア人スタッフと足を伸ばした。私が来る前にパルミラへもこのバスで行ったらしい。

 打合せのときも他に車が無いときはこのバスを利用した。30人乗りのバスに通訳と私が乗って 打合せ先まで何度となく出向いた。あるとき、打合せ先の人が車まで送ってくれたが、マイクロ バスをみて驚いていた。

ダマスカスタクシーをハイヤー

マイクロバスの他にダマスカスで走っているタクシーを調達。これも調査団用に結構使った。 タクシーの運転手は普段と違ってかなり時間をもて合わしていたようだったのでコピーを取って もらったり、買い物へいってもらったりといろいろとお願いした。その中にアンドレ・アガシに似た ドライバーがいた。彼は、調査団の仕事を結構楽しんでいたようだった。我々もそれはそれで助かった。

夏のダマスカス

1998年、2回目の出張は7月、とにかく暑かった。5月から6月にかけてルーマニアへ出張していたのでギャップが大きく、事務所には冷房などなく扇風機やうちわを使って涼んだ。その夏は猛暑で40度近くまで気温が上がる日が続いた。乾燥して いるので朝夕は比較的過ごしやすいのだが日中は暑い。朝、出勤し机に座りパソコンに向か うのだが、そのうち腕の内側がジトっとしてくる。

別荘での休日

8月の中ごろ、週末(金曜日)を利用してダマスカス郊外の別荘でバーベキューをやろうと いうことになった。企画は、モハメッド(ローカルスタッフ)、彼の知り合いの 別荘を借りたらしい。またまや、マイクロバスを仕立ててダマスカス郊外へ出向いた。

プールサイドにあるキッチンで肉を焼いたり、ポテトを揚げたり、野菜を刻んだり と大忙しだった。この頃はスイカも美味しいかった。

お酒は飲む人も飲まない人もいたが日本人の多くは持ち込んだ缶ビールをがんがん空けていた。そして、そのまま、プールにドボンと飛び込んだりと日頃のストレスを発散していた。酒を飲んでプールはちょと危険だったがそんなことに耳を傾ける人たちではなかった。

アルギレ(水タバコ)もあり、みんなで挑戦したがなかなか美味く煙を出すことができない。これは、 結構肺活量がいる。

暑いダマスカスでの過ごし方

調査団へダマスカス市よりマイクロバスが便宜供与されていた。このバスは冷房がついていたのだ。事務所には冷房が無く暑さでなかなか仕事が進まない。気分転換的発想でランチを食べた後、ダマスカスが最も暑い時間帯、このマイクロバスに乗って冷房をかけ市内現地踏査と称して走り回 る人が何人もいた。