Damascus Index
SY Link
関連サイト

アルジャジーラ地方、Al Hasakeh

2004年2月下旬
アルジャジーラ(島という意味)地方の中心地、ハッサケ県ハッサケ。油田・天然ガス田と穀倉地帯がこの地の特徴。

ハッサケでは、モハメドの計らいよって、油田のゲストハウスに泊まることになった。ハッサケの手前とハッサケから更に東のイラク国境寄りの二つの油田に滞在した。このトリップに先立ち、公式書類でリクエストして承認を得た。その際、Deputy General Managerにあって主旨を説明、快く受け入れてもらった。これは、愛すべきモハメッドの顔の広さと言えるだろう。

ハッサケの手前の油田では、4輪駆動車に乗り換え、油田から出るガスの再利用プラントを見学、ルーマニアの技術だと説明があった。ガスは地中へ戻すものとパイプラインでホムス石油精製所へ送られるものと分けられていた。

季節がよかったのであろう、油田地帯は一面のみどり、そこに原油を汲み上げる井戸がぽつんぽつんとみえ、ゆっくりと廻るウエイトが印象的だった。

ハッサケから更に東の油田は、イラクと国境を接していた。ここは、先の油田より大きく、一つの町のような印象だった。教育施設から病院まで全て揃っており、この中で生活が完結できるようになっていた。ここでは上水は淡水化プラントによって製造され、各戸へ配水されていた。

この油田ではイラク国境まで足を伸ばした。緩やかな起伏が、ヒヨコ豆で緑一面に覆われている土地に井戸が立ち並ぶ風景の中を四輪駆動車で走った。見通しの良い丘の上の井戸に車を止め、眼下を眺めると黒い井戸と白い井戸が見え、その向こうに車が走っていた。黒い井戸はシリア側、白い井戸はイラク領内、車もイラク領内だと説明された。イラク戦争当時、イラクの戦車がシリア側で給油をしたとも話していた。

油田のゲストハウスはいたって快適、朝夕食付きでこれまた至れりつくせり、他に食事するところがないのでそうなのだろうが、油田の持て成しには頭が下がった。

Hasakehの町

東北地方最大の都市ハッサケ、春の兆しだろう、芝生の上で談笑する人を多く見かけた。町の中は埃っぽかったが活気に満ち溢れていた。


油田地帯

地平線まで緑一面の大地をひたすら走った。緑一面になるのはこの季節だけで夏には枯れれてしまうそうだ。この緑の下に石油が眠っている。


ハッサケの天候