早春のダマスカス旧市街
日差しがまだ柔らかい早春の3月、上着を着ている人が多い、朝夕はかなり冷える。この季節が筆者にとっては心地よい。(2001年3月)
イエスの搭と太守の館アゼム宮殿
早春のダマスカス旧市街、例によってモハメッドの案内で散策した。ウマイヤドモスク正面から壁沿いに裏側へ出て、カフェでコーヒーを飲み水煙草をくゆらせ、その後、オスマン朝の太守(パシャ)の館であるアゼム宮殿を訪れた。
(2001年3月)
イエスの塔 |
アゼム宮殿 |
(画像をクリックすると拡大します。(1024X680程度)
ウマイヤド・モスクのイエスの搭 (The Minaret of Jesus ('Isa) , Umayyad Mosque)
1759年建造の南東角の尖塔、オスマン様式。イスラム教の伝承によると イエスは最後の審判の前に反キリスト勢力と闘うために、この塔を使って天から下りて来るという。
アゼム宮殿 Azem Palace:
1749年、オスマン朝ダマスカスの統治者(太守 パシャ)だったAs'ad Pacha al Azemによって建てられた邸宅、現在は民族博物館になっている。
ウマイヤド・モスク
イスラム教第4の聖地、AD715年築。モスクはアラム人の神ハダテの宮殿(Aramaean temple to Hadad)であった場所 (ハダテ神はローマ神ジュピターと同化する)に位置し、ローマ時代にはジュピター神殿が同じ場所に建設された。アウグストス帝の時代に建設が始まり、コンスタンチヌス2世帝の時代に完成している。しかし、この神殿は4世紀にテオドシウス1世帝によりキリスト教会へ変更され、洗礼者ヨハネ(John the Baptist)を祀った。
その後、ウマイヤ朝ワリード1世が8年かけてモスクに造り替えた。ウマイヤド・、モスクは完全な姿で現存する世界最古のモスクであり、モスクの大きさは100m×150m、 北側が中庭、南側が礼拝堂の配置である。
ウマイヤド・モスク東門前のカフェ Al Nawfara
チャイ(紅茶)、シリアで最も一般的ん飲まれているドリンク。ステンレスのトレーに、デミカップでチャイと水が一緒に出される。アラビックコーヒーも同様だ。
ウマイヤドモスク東門の前、カフェでアルギレ(水タバコ)を吹かす。これは嗜みだそうだ。タバコは、ストロベリーとかローズとか香りを楽しむのも用意されている。タバコだけだとかなり強い。3月なのえまだ肌寒い、ほとんどの客が上着を着ている。(2001年3月)
ダマスカス旧市街のローマ門
日差しは強そうだが3月なので柔らかい。ウマイヤド・モスク東門前のカフェにて。(2001年3月)
ラマダン明けの休日前(Eid)、買い物客で賑わうスーク・ハミディーエとローマ門(Mar. 1998)
ウマイヤド・モスク東門前のカフェAl Nawfara
両側にカフェが数軒あるが、門を下りてきて右側にあるカフェ「Al Nawfara」が老舗だ。
ローマ門 Ruins of the Jupiter Temple at the entrance of Al-Hamidiyah Souq
ローマ門と呼ばれているウマイヤド・モスクの前のアーチ状の遺構は、ジュピター神殿の一部で現在はスーク・ハメディエ(市場)の入口となっている。この遺構は、ローマ時代、アウグストス帝の時代(BC63-AD14)に建設が始まり、コンスタンチヌス2世帝(AD316-361)の時代に完成した神殿の一部となる。