夏のダマスカス旧市街点描
2001年7月、ラタキアでの仕事をしている時に会議で何度かダマスカスへ、午後の日差しを浴びた真夏のダマスカス旧市街、真っ直ぐな道から東門までを散策した。(2001年7月)
水売り
July 2001
旧市街の水売り、旧市街には馴染んでいるが商売が成り立っているのか心配にさせる
成長する家
成長する家 Progesive House、そんな名を付けたくなるような増殖を重ねている家
スーク・マダハット・バシャとアリ・アルジャマル(真っ直ぐな道)
スーク・ハミディーエの南側にスーク・マダハット・バシャがあり、そのスークを東西に走るアリ・アルジャマル(真っ直ぐな道)がある。ローマ時代は、ビア・レクタと呼ばれていた。
The Straight Street of Damascus, the Biblical "Street called Straight"
スーク・マダハット・バシャ+アリ・アルジャマル(真っ直ぐな道)
新訳聖書に登場する真っ直ぐな道、エルサレムから来た盲目のパウロがここで神のお告げにより目が見えるようになりキリスト教に改宗した。
両側には商店が並ぶ。ここは、道路を被うように屋根があり、衣類、食料品、香辛料、宝飾品などの商店が並ぶ。この屋根には小さな孔がたくさん空いている。星空のようにも見えるが、銃でも乱射したのだろうかとも思えてしまう。
傾いて建つ家
旧市街を歩いていると、思いも寄らない風景に出くわす。成長する家もそうだが、この傾いた家もその一つ。
聖パウロ教会(St.Paul's Chapel)
ユダヤ教からキリスト教徒へ改宗したパウロ縁の教会、盲目若しくは眼病だったパウロは神のお告げに従いエルサレムからダマスカスへ来た。そして、アリ・アルジャマル(真っ直ぐな道)で一筋の光を見る。(使徒言行録)
真っ直ぐな道の南側は、キリスト教徒地区、かつてはユダヤ教徒も多く住んでいた。聖パウロ教会は、旧市街の城塞に隣接する。
ローマ時代の建築、バブシャルキー(東門)Bab Sharqi
旧市街には7つの門があり唯一ローマ時代から現存するのが東門、アリアル・ジャマル(真っ直ぐな道)を東へそのまま真っ直ぐ行くと、この道はその名のとおり直線なのだ、バブシャルキー(東門)が見えてくる。この門も、旧市街の歴史ある建造物と同様、宗教が積み重ねられている様式だ。門は明らかにローマンアーチ、搭はミナレットのようなイスラム様式だ。